Archive for 2月, 2013

ホームズ、ツリーハウスを造る(その2:ツリーハウス建設奮闘記)

木曜日, 2月 7th, 2013

ホームズが所属するT大学は秩父に演習林を持っています。2011年11月、そこでホームズは大学の仲間たちとツリーハウス造りに挑みました。

Forest Wonderlandと名付けられたその秘密基地は、 林業体験ゾーンのYosakuの森、森の生活体験ゾーンのソローの森、ツリーハウスが製作できるSherwoodの森の3つの森で構成されています。 ツリーハウスというと「トム・ソーヤの冒険」のような「木の上の家」を想像しますが、 今回は1泊2日の演習なので、土台を組み、根太をおいて床板を張るところまでを目指しました。

土台はカラマツ、根太は米栂古材を再利用、床板は杉を使います。材料は材木ストック小屋から調達です。 みんなで声を掛け合いながら作業していきます。この中では最年長ですが、そんなことを感じさせないほど積極的に作業に取り組むホームズ。 「気」の若さはまちがいなく他の学生と同じかそれ以上のようです。 一日目の作業は根太を置いたところで終了しました。   さて、ここは森の中。本日の宿はもちろん森の中の掘立小屋(?!)。持ち込んだ食材で夕食作りです。 輪になって鍋を囲み、寝袋で就寝。まるでキャンプさながらです。明日も作業が待っています。

ツリーハウス2_1

2日目もいい天気に恵まれました。今日は床板となる杉材を皮剥ぎして張っていきます。 日も傾きかけるころ、全員で載っても耐えられる丈夫なツリーハウスが完成しました。 今回は床だけですが、仲間と力を合わせて作った作品の上から森の木々を眺めながら、 いつの日か本当に「トム・ソーヤ」のようなツリーハウスを作ってみたいと思うホームズでした。

ツリーハウス2_2

ホームズ、ツリーハウスを造る(その1:T大学の演習に参加)

木曜日, 2月 7th, 2013

ホームズは、木造注文住宅事業を展開する企業に在籍していましたが、そこは山林事業を展開している老舗企業で、国内有数の山林地所有者でもありました。このため、彼は以前より、日本の林業には関心を持っていました。あるとき、T大学で木材に関するいろんなコースを選択できると知り、木質材料学を専攻することにしました。そこで、“自分で体験することが大切”をモットーとするホームズは、忙殺の日々の中でも、果敢に(?)一泊実習付の(実は体力的に非常に過酷な)演習を選択して、日本の林業を考えたそうです。今回は、その話です。

農業も漁業は季節ごとに田植えや野菜・果物の収穫などよくTV等にとりあげられますが、第1次産業の中で、森林・林業についてはメディアでの極端に露出が少ないと思いませんか?国民の関心も薄いからか後継者不足も問題となっています。

森林・林業も、もっと目立って、元気になってほしい !

童話に出てきたり、子供の頃に遊んだり、身近に存在して「わくわく」を感じさせてくれた「森」。大人になると忘れてしまうのでしょうか?まずはみんなが関心を持ってくれて、そしてあの「わくわく」を取り戻したら日本の林業はもっと元気になるかもしれない。そのためには、必要なことはなんだろう?

農水省や林野庁から「森林・林業再生プラン」「森林・林業基本計画」といった指針が出されています。人材育成や国産材の需要拡大と安定供給など、日本の林業を再生するためのものです。青少年等に対する「木育」や、国産材の積極的な利用を通じてCO2をたっぷり吸収する元気な森林をつくる「木づかい運動」も進められています。でも、もっと魅力的な楽しいことじゃないと関心を持ってもらえない。

そこで考えました。みんなの秘密基地「ツリーハウス」を つくろう!と。

ツリーハウス1_1   ツリーハウス1_2