建築物の果たせる役割
~仮設住宅におけるコミュニティースペースを見て思うこと~

3月 9th, 2013

東日本大震災から2年を迎えつつある2013年3月8日、ホームズはみたび、東北地方を訪れました。

今回の踏査ルートは、津波の被害が大きかった名取市、仙台市若林区、 東松島市、石巻市、女川町、南三陸町、気仙沼市、陸前高田市の沿岸部です。
現地に立ってすぐ、彼が強く感じたのは復興の道のりの険しさだったそうです。沿岸部はやっとがれきの撤去が終わった状態で、集団移転などの計画もあるせいでしょうか、再建された住宅や地域をみることはあまりなかったそうです。
一方で公共工事の重機やトラックが頻繁に行き交い、他方、住宅の復興がおくれている、すなわち、その地域に住む住民のすまいと暮らしの再建が遅々として進んでいない・・・。そのような報道を現地に向かう前に何度か目にしてはいましたが、現地でその様子を目の当たりにし状況の厳しさを肌で感じました。

仮設住宅も何ヶ所か訪ねたそうです。この先どうなるか、先行きが不透明なままの生活が2年も続き、その場には 閉塞感のようなものが漂っているようにも感じたそうです。仮設住宅で暮らす方々にとって、将来の希望となるような目標や計画が一刻も早く望まれます。
そのような中にあって、女川町のグラウンドに建てられた坂茂氏設計のコンテナ仮設住宅は、さまざまな制約を創意工夫で乗り越えた、まさにものづくりの原点のような建築でした。家族間のプライバシーや収納の確保・居住性など、仮設住宅であるがゆえに後回しにされがちな、されど実際に住まうためには重要な要素が考慮されています。コンテナを市松模様に組む2、3階建てとすることで、平地が少ないという立地条件をクリアし、それにより生じた外部の空間に駐車場や集会所、日常的な買い物ができるマーケット(坂本龍一氏寄贈)、様々な教室ができるアトリエ(千住博氏寄贈)を配置しています。住環境に加えて、コミュニティーの形成までも促すような工夫が施されていました。

坂茂氏設計のコンテナ仮設住宅(女川町)

コンテナ仮設住宅(女川町:坂茂氏設計)

マーケット(女川町:坂本龍一氏寄贈)

マーケット(女川町:坂本龍一氏寄贈)

その他、希望の家(名取市、槇文彦氏設計)、みんなの家(東松島市、妹島和代氏設計)、こどものみんなの家(東松島市、伊藤豊雄氏設計)、みんなの家(陸前高田市、伊藤豊雄氏設計)など、仮設住宅や公共施設の一角にさまざまな意匠をこらした集会所が 徐々に建築され、住民の方々の憩いの場として機能していました。

希望の家(名取市)

希望の家(名取市:槇文彦氏設計)

みんなの家(東松島市)

みんなの家(東松島市:妹島和代氏設計)

こどものみんなの家(東松島市)

こどものみんなの家(東松島市:伊藤豊雄氏設計)

みんなのいえ(陸前高田市)

みんなのいえ(陸前高田市:伊藤豊雄氏設計)

建築は建物を提供するだけではなく、そこに人が集うための空間をも提供するものだと再認識ができた調査の旅でした。

ホームズ、ツリーハウスを造る(その2:ツリーハウス建設奮闘記)

2月 7th, 2013

ホームズが所属するT大学は秩父に演習林を持っています。2011年11月、そこでホームズは大学の仲間たちとツリーハウス造りに挑みました。

Forest Wonderlandと名付けられたその秘密基地は、 林業体験ゾーンのYosakuの森、森の生活体験ゾーンのソローの森、ツリーハウスが製作できるSherwoodの森の3つの森で構成されています。 ツリーハウスというと「トム・ソーヤの冒険」のような「木の上の家」を想像しますが、 今回は1泊2日の演習なので、土台を組み、根太をおいて床板を張るところまでを目指しました。

土台はカラマツ、根太は米栂古材を再利用、床板は杉を使います。材料は材木ストック小屋から調達です。 みんなで声を掛け合いながら作業していきます。この中では最年長ですが、そんなことを感じさせないほど積極的に作業に取り組むホームズ。 「気」の若さはまちがいなく他の学生と同じかそれ以上のようです。 一日目の作業は根太を置いたところで終了しました。   さて、ここは森の中。本日の宿はもちろん森の中の掘立小屋(?!)。持ち込んだ食材で夕食作りです。 輪になって鍋を囲み、寝袋で就寝。まるでキャンプさながらです。明日も作業が待っています。

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2日目もいい天気に恵まれました。今日は床板となる杉材を皮剥ぎして張っていきます。 日も傾きかけるころ、全員で載っても耐えられる丈夫なツリーハウスが完成しました。 今回は床だけですが、仲間と力を合わせて作った作品の上から森の木々を眺めながら、 いつの日か本当に「トム・ソーヤ」のようなツリーハウスを作ってみたいと思うホームズでした。

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ホームズ、ツリーハウスを造る(その1:T大学の演習に参加)

2月 7th, 2013

ホームズは、木造注文住宅事業を展開する企業に在籍していましたが、そこは山林事業を展開している老舗企業で、国内有数の山林地所有者でもありました。このため、彼は以前より、日本の林業には関心を持っていました。あるとき、T大学で木材に関するいろんなコースを選択できると知り、木質材料学を専攻することにしました。そこで、“自分で体験することが大切”をモットーとするホームズは、忙殺の日々の中でも、果敢に(?)一泊実習付の(実は体力的に非常に過酷な)演習を選択して、日本の林業を考えたそうです。今回は、その話です。

農業も漁業は季節ごとに田植えや野菜・果物の収穫などよくTV等にとりあげられますが、第1次産業の中で、森林・林業についてはメディアでの極端に露出が少ないと思いませんか?国民の関心も薄いからか後継者不足も問題となっています。

森林・林業も、もっと目立って、元気になってほしい !

童話に出てきたり、子供の頃に遊んだり、身近に存在して「わくわく」を感じさせてくれた「森」。大人になると忘れてしまうのでしょうか?まずはみんなが関心を持ってくれて、そしてあの「わくわく」を取り戻したら日本の林業はもっと元気になるかもしれない。そのためには、必要なことはなんだろう?

農水省や林野庁から「森林・林業再生プラン」「森林・林業基本計画」といった指針が出されています。人材育成や国産材の需要拡大と安定供給など、日本の林業を再生するためのものです。青少年等に対する「木育」や、国産材の積極的な利用を通じてCO2をたっぷり吸収する元気な森林をつくる「木づかい運動」も進められています。でも、もっと魅力的な楽しいことじゃないと関心を持ってもらえない。

そこで考えました。みんなの秘密基地「ツリーハウス」を つくろう!と。

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3階建て耐火木造、文京区に誕生

1月 30th, 2013

文京区の小高い丘。広大な庭園を擁する椿山荘や講談社の野間記念館に隣接した閑静な一等地。 そこに3階建て”木造”のカフェを建築する計画が進んでいます。 ホームズの大学の友人が関わっているとのこと。今回は、私ワトソンが2013年1月の見学会に行ってきました。

路線防火地域に、耐火認定軸組み工法の建物に耐火集成材の柱、梁を組み入れた3階建ての耐火木造建築です。 K建設株式会社が設計、S株式会社が施工にたずさわっています。

建物の第一印象は・・・。 ”音の葉グリーンカフェ”というかわいらしい名前からの思い込みを完全に裏切られました。 外観は、背が高く、切妻の大屋根は教会を想像させます。 最高高さ9.88mの圧倒的な空間。誰もが中に入るとたんに、思わず上を見上げてしまっています。 奥行きの深さ、目立つ太めの梁組みの十文字、奥側の壁面からこぼれる光。 建築面積は、132.49㎡とのことなので、ホームズの事務所153.04㎡よりひと回り小さめですが、高さは1m高い。 屋根の勾配や登り梁の縦の演出からか、余計に高さを感じます。

今回の目玉はK建設が開発した耐火集成材FRウッド。 3層の集成材で、柱の外寸が260×290ミリ、大断面が350×700ミリ。これがむき出しで見え、十文字に組まれていいます。 見上げているとだんだんにスケール感が狂ってくるような感覚を覚えました。 これを見た一般の方々が、この梁組みをどう捉えられるのか、そんな想像をかきたてられました。

温熱環境も気になるところです。周辺の緑の多さ、建物間隔、東京ではそうそうお目にかかれないパッシブな環境です。 真夏、真冬にどのような状態に保たれるのか、興味がわいてきました。

このカフェは、多くの方が気軽に入れる店舗になる予定で、静岡県の農園直送の有機栽培野菜を使った料理が味わえることになるそう。丘の坂を登るうち都会の喧騒を忘れてしまう高貴なエリア、そんな立地で木の技術と美しさが競演する建物。 さらにそこで、自然の力に満ちた野菜たちを味わうことができるとはすばらしい。なんという贅沢でしょうか。 このカフェを訪れる人々は、この空間で過ごすうちに、林業育成や自然環境の維持について、その重要性を肌で感じることになるのかもしれません。

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断熱性能の高さを実感!省エネリフォーム ビフォーアフター

12月 25th, 2012

2012年12月、「住宅・建築物省CO2先導事業」※に採択されたプロジェクト「住宅断熱改修によるCO2削減量の見える化と証書化を目指す社会実験」で実際に省エネリフォームを行った神奈川県茅ヶ崎市のU邸(築52年)にお邪魔したホームズ。 今回の目的は、お施主様へのインタビューとサーモグラフィ撮影です。

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U邸は床壁天井窓をフルリフォームし、Q値が11.74から2.25に劇的に向上したお宅です。お邪魔するまでは、Q値の数字だけを見て「本当にそんなに性能が上がったの?」 と半信半疑でしたが、玄関に入ってすぐ、断熱性能の高さを実感しました。 外は10℃を下回っている状態で、しかも室内の暖房はホットカーペットのみだというのに、どの 部屋にいっても寒さを感じないのです。

U様のお話では、リフォーム前は家のどこにいても寒く、洗濯機やトイレの水 が凍ることもあったそうで・・・。「 リフォームをしてからは、真冬の朝、起床後でも靴下をはかずに裸足で過ごすことが多くなった」とおっしゃっていました。加えて、漬物は温度次第で味や漬け込む時間が変わるそうですが、白菜の漬物が早く漬かるようになったそうです(この変化に一番驚かされた、ともおっしゃっていました)。

実際にサーモグラフィ撮影をしてみると、壁や天井に熱橋(熱的な弱点)がほとんどあり ませんでした。木造住宅の場合、断熱性能や気密性能が良くないと柱や梁の部分が熱橋になりますが、U邸は熱橋が最小限に抑えられていていました。 土間コンの下に断熱材を敷きこんだという玄関も表面温度が14℃と好成績でした。

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(上:サーモグラフィ撮影風景 中:居間の天井、玄関に接している部分 下:玄関の土間コンクリートの部分)

U邸のリフォームでは、築52年という物件においても、施工の精度が高く気密の向上がなされれば、新築同様の高断熱性能が実現できることが確認されました。また、リフォーム前後の実測にもとづく推定Q値を示すことにより、こうしたよい断熱改修工事における、断熱改修後の劇的な断熱性の向上を簡易かつ客観的に示すことができ、加えて、リフォームを行った方の生の声やサーモグラフィによる調査を行うことで、数字だけでは見えないプロジェクトの成功度を確認することができたのではないでしょうか。
U邸の「あったかさ」、このブログをご覧の皆様にも伝わりましたか?

※「住宅・建築物省CO2先導事業」とは、CO2排出量が増加傾向にある中、住宅・建築物における省CO2対策を協力に推進し、住宅・建築物の市場価値を高めるとともに、居住・生産環境の向上を図るため、省CO2の実現性に優れたリーディングプロジェクトとなる住宅・建築プロジェクトを公募し、支援として整備費等の一部を補助するものです。独立行政法人建築研究所が学識経験者からなる住宅・建築物省CO2先導事業評価委員会による評価をもとに、評価結果を国土交通省に報告し、国土交通省が事業の採択を決定します。

ホームズ、みちのく旅 ~オガールプラザ建方見学~

1月 25th, 2012

2012年1月、岩手県紫波町の大規模木造公共建築「オガールプラザ」の建方現場見学会に参加したホームズ。

「オガールプラザ」とはホームズが師事するT大学のI教授が建設に携わった大規模木造公共建築物で、 図書館・産直販売所・子育て支援施設・音楽スタジオ・店舗などを含んだ官民複合公共施設だそうです。

建物は木造とRC造の平面混構造2階建て。面積の大半を占める東西棟と中央棟は燃え代設計による準耐火木造で、RC耐火構造の連結棟を2箇所はさんで別棟通達により約6,000㎡の大規模木造を実現させています。 木造棟の1階部分の梁材はカラマツ中断面集成材+住宅用プレカット梁受金物を使用し、マンサード型の2階部分は方杖付2ヒンジ山形ラーメン架構を390mm成のカラマツ中断面集成材2丁合わせでスパン28mの屋根をとばしており、 住宅用中断面集成材とプレカットを利用した最小限の材積による合理的架構によって、RC造よりも低コスト化を図っています。

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防耐火や構造の現行法規の範囲内で合理的な木造架構を実現させる技術がちりばめられています。みちのく路にて公共建築物木造化の推進・普及をますます願うホームズなのでした。

耐震診断in田無 ~建築事例研究実習~

11月 14th, 2011

ホームズが通うT大学の木造建築コースでは「建築事例研究実習」というものがあるらしい。 年度によって扱う建築事例が異なるようですが、 ホームズはT大学田無キャンパスにある「農学第一収納舎」の耐震診断&補強改修設計を2011年11月に行ったそうです。

対象物件は「T大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構 農学第一収納舎」。 名前はかっこいいですが、木造軸組工法、平屋建てのいわゆる「倉庫」です。無筋コンクリートの基礎に瓦屋根。建設年は1930年。なんと戦前の物件! まずは現地調査で劣化の状況を確認するホームズ。隅柱や外壁などに劣化が見つかりました。築80年越えだもの、劣化しないはずがないですよね。

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さっそくホームズの会社が開発販売している耐震診断ソフトで耐震診断を行いました。ここでは一般診断を用いて判定します。評点は0.37で「倒壊する可能性が高い」と出ました。壁量の不足や劣化による低減が大きな原因です。 補強計画を考えるには通常、精密診断が必要になってくるのですが、今回は大学の実習ということで一般診断の結果から補強計画を考えてみました。

・耐力壁の追加と適切な金物による接合部の補強(図面XY方向ともに)
・耐力壁追加部分の適切な基礎の補強
・劣化部位の補修交換(特に北東の隅柱及び外壁部分)

簡単な構造の倉庫なのでこんなところでしょうか。補強計画もソフトの補強ナビを使えばすぐに設計できますね。 住宅の耐震診断はよく行うのですが、今回のような戦前生まれの物件はなかなかお目にかかれません。 東京都は思えない田無の自然と風情ある?物件を前にして、ホームズがノスタルジーに浸ったのは言うまでもありません。

仙台・女川を再訪問-震災直後の調査から半年を経て

10月 21st, 2011

2011年10月、岩手県一関市の耐震診断セミナーで講師をさせていただいたホームズ。一関市で耐震活動をされているA設計さんとは、数年来のお付き合いだそうです。東京の勉強会にも積極的に参加される勉強熱心なご夫婦で、この熱心なリーダーの下に熱心な方々が集まり、セミナーは盛況に行われました。

さて、せっかく一関に来たホームズは1日滞在を延ばし、震災直後に調査した仙台地区と女川地区を再調査することにしました。

仙台市内は落ち着きを取り戻し、瓦礫は集積所に集められるなど片付けは進んでいましたが、農地などは塩害のため手付かずで荒れていました。これからの再開発に期待したいところです。

女川市への移動には、無料化されていた高速道路を利用しました。本来は松島方面への観光の幹線ですが、今は大型車両が多く、趣きが異なっていました。石巻あたりだったでしょうか、援助のための行列なども見られ、まだ生活が安定していない人々が多いことを実感しました。

女川地区に到着。高台から見渡すと、横転したRC(震災被害の記録として残されることになっている)以外は瓦礫処理が進んでいます。静かで美しい入り江を囲んでいたはずの小さな漁業の街は重機の音が鳴り響き、完全に変わり果てていました。今もなお、再開発計画も決定していないとのこと。行政の遅れも目立ちます。仮設住宅への希望者の全員が受け入れられるのは、来年の春だということです。

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女川では仮設住宅も見学しました。工期の短縮や快適性の向上など工夫を凝らした仮設住宅もあるようですが、立地の不便さから、高齢の被災者の苦労が偲ばれます。ご苦労は多いと思いますが、せめて寒さ厳しい東北の冬を乗り切れる断熱性の高い住宅が提供されてほしいものです。

長年、耐震にかかわってきて、多くの地震被害を調査してきましたが、今回の津波の被害はあまりに大きすぎて、自然の前の無力さを思い知ることとなりました。どんなに補強しても防げない被害はあります。ただ、今回のような被害を今後「想定外」とすることはできません。津波を防ぐことはできませんが、地震に備えることはできます。東北の光景をしっかりとその目に焼きつけたホームズは今まで以上に、耐震の重要性を呼びかけることでしょう。

「木道」のすすめ ~鹿沢園地で自然保護とその利用を考える

9月 25th, 2011

ホームズからT大学の自然環境設計演習に、2011年9月、4泊5日で参加したという話を聞きました。

何だか大変そうな演習ですが、要するに自然地での活動を通して、その保護と利用について考える授業のようです。 参加者それぞれがその専門分野の視点から自然を体験し、課題を見つけ、解決案を発表するのだそうです。 木と自然をこよなく愛するホームズのテーマは「木道」でした。

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今回の演習の舞台「鹿沢園地」は上信越高原国立公園内に位置し、多数の「木道」を有しています。 自然の温かみを感じ、心やすらぐ「木道」。樹脂が多く、湿気があっても比較的腐りにくいカラマツがよく使われていますが その寿命は10年程度と、木造建築物の構造体と比較すると短いのが現状です。 森の中という常時湿潤状態の環境ではどうしても劣化の進みがはやくなるのは否めませんが、 コンクリートやプラスチックに比べて、「木道」は加工が容易で施工性に富み、なにより自然の風景に一番マッチするのです。 問題は、維持管理です。設置段階から腐朽しやすい環境を踏まえ、補修工事が容易に行えるような「木道」を設計すべきであり、 また、定期的に点検・補修を行う維持保全計画を竣工時から策定することで、寿命は格段に延びるでしょう。

2010年に施行された公共建築物木材利用促進法で謳われている 「木を使用することにより、森を育て、林業の活性化を図る」と言う観点からも 「木道」の設置・整備は自然環境の保護・利用において非常に有効なのです。適切なメンテナンスと保全計画で「木道」を保ち続けてほしいものです。 皆さんも、コンクリートやプラスチックでは味わえない自然の温かみを「木道」で感じてみませんか?

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はじめまして、ワトソンです。

9月 1st, 2011

こんにちは。このたび、ブログを担当することになったワトソンです。

homeskunインテグラルのキャラクターにホームズ君というのがいますが、このページを訪れた方は彼のことはよくご存知かと思います。ちょっと小太りで、どこかで見たような見たことのないような、この人です。


実は、彼と私は、旧来の友人です。ホームズ君は、年々増える、彼のユーザーや、その友人たちを訪れて、あちこちを訪問する機会に恵まれてきた幸せな人です。

私は、そのホームズ君から、ワインを片手に、彼の話をよく聞かされてきたのですが、みなさんにとっても興味のある話題もチラホラ。また、旅先で出会った方々に話しきれなかったこともあったり、なかったり。ということで、私、ワトソンが、ホームズ君から聞いた話を徒然にアップしていくことになりました。みなさま、どうぞ、よろしくお願いします。